駆け出しCEのblog

臨床工学技士として日々勉強しております。 このブログでは、自身の知識や学んだことを他のコメディカルとも共有したいと思い作成しています。

カテゴリ: 手術室業務

 今回は、主に手術室(以下オペ室とします)で使用されている血液加温器について説明します。
血液加温器というよりもホットラインと呼ばれることが多いと思いますので、
ここではホットラインと呼びます。
 ホットラインは、その言葉からも想像できるように、患者さんに輸血や輸液を行う際に、
それらを温める装置です。鎮静状態または全身麻酔下では、代謝が落ちその結果として体温が低下します。そんな時に、温めた輸血・輸液を行うことで体温を維持することができます(ホットラインのみでは平熱を保てないこともあります)。
 ホットラインの構造としては、輸血・輸液ラインが中央を通り、その周りを加温された水が循環することで輸血・輸液を加温しています。
 図に示しますと、赤い矢印部分を血液が流れ、青い矢印部分を加温された水(約42℃)が循環します。
 全ての輸血・輸液に使用できるわけではなく、血小板、クリオプレシピレート、細胞混濁液の加温は
安全性が確保されていない(HL-90 の添付文書参照)ため使用禁忌であります。
 私の勤める病院では、手術中のラウンドで水が循環するチューブを触り、加温状態を確認しています。
その他にも、本体やチューブから水漏れが無いかなども確認しています。

ホットライン概略図


 今回は手術支援ロボットについて書いていきます。da Vinciは、主にサージョンコンソール、ビジョンカート、ペイシェントカートで構成されています。

サージョンコンソールは、術者が操作を行います。医師は座ったままでサージョンコンソールの中を覗き込んで手術を行います。医師は直接患者を目視していないがビジョンカートは術野を立体的に映し出し表示します。そして、手元のマスターコントローラーとフットスイッチによりインストゥルメント(鉗子)の切り替え・操作し、手術を行います。

 

ビジョンカートは、術野を表示するものです。術者以外の医師・看護師その他医療従事者も術野の様子を観察することができます。さらにビジョンカートには、マイクがあり、術者とのコミュニケーションがとりやすくなっています。さらに、画面はタッチパネルとなっております。

 

ペイシェントカートは術者の腕となり、術野に入り手術を行います。3本の鉗子がついており、マスターコントローラーにて操作されます。

 

20164月時点で腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(95,280点)、腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(70,730点)がダ・ヴィンチによる手術の保健適応となっています。しかし臨床の現場では、胃の摘出などにも使用されてきており、将来的にはもっと保健適応が増えてくることが予測されます。

ダ・ヴィンチによる手術でのメリットとしては、切開部分が小さくなるため、合併症のリスク低下、出血量の低下、手術時間の短縮などがあげられます。その結果として術後の患者さんの予後がよくなります。

デメリットとしては、術中に機械トラブルが生じると、現場にいる医療従事者で対応できない場合がある、機器のコストが高い、などがあげられます。

現在、ダ・ヴィンチを導入している病院ではダ・ヴィンチの定期点検などをメーカに頼っている部分が多いと思います。今後、ダ・ヴィンチを導入する病院が多くなることで現場での点検も増えてくると推測されます。

私の病院では、MEがダ・ヴィンチのセッティング(機器配置)を行っております。症例やアプローチ部位によって配置が異なるのでそれに応じて他の機器も配置していく必要があります。

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