駆け出しCEのblog

臨床工学技士として日々勉強しております。 このブログでは、自身の知識や学んだことを他のコメディカルとも共有したいと思い作成しています。

カテゴリ: 機器管理


【はじめに】

輸液ポンプの滴下制御型は、滴下数を計測して、流量監視をしています。

例えば20滴分が1mLの点滴筒で、流量100mL/hの設定の時、1時間で2000滴落ちることになります。そうなると滴下と滴下の時間は0.556秒になります。細かい仕組みはわかりませんが、それにより設定の流量を監視することができます。


センサ


滴下センサの表には、LEDが組みこまれており、薬液が滴下するたびに発光します。なので、発光数が滴下数になることが分かります。

 

【滴下センサの仕組みについて】

※注意:いまから書くことは、私自身が、いろいろな事を試しながら仕組みを考察したものです。

■滴下センサの構造・動作について

滴下センサの構造は、点滴筒を内部に装着させた時に、点滴筒内を水平に発光させ、反対側に受光部を置くことによって、水滴の通過時に光が遮られ、滴下を検知できる構造になっています。

センサ

滴下時の検知動作は、実際に指で光を遮断してみると、光を遮断初期にカウントし、それ以外ではカウントすることはありませんでした。これらの動作を縦軸に受光量、横軸を時間のグラフにすると、下の図のようになります。

※受光量の単位が[V]の理由は、受光部にフォトトランジスタが使用されていると仮定した時です


センサ


受光量の変化時にカウントしているのが分かる。変化時といっても④ではカウントせず、②のみだけである。

上のグラフを微分してみると、

センサ

変化時のみに電圧(パルス波)が発生することがわかります。

 

これらの情報から電気回路を想定すると

微分回路とダイオードで、滴下時のLED発光とデジタル信号が出力できる回路に置き換えることができます。

センサ

前段で微分をし、真ん中あたりのダイオードで④の電圧を取り除き、パルス波を反転させて、LEDに電流を通過させる回路になっています。

アナログ回路の方が、動作が速いので、大方は間違っていないと思います。

 

【さいごに】

医療機器の内部構造については、メーカ側のブラックボックスになっていたりするなど、なかなか把握することはできません。しかし、工学的知識をつなぎ合わすことで何となくでも理解することができます。





【はじめに】

酸素流量計はほとんどの医療施設にある医療機器です。

病院の規模が大きくなればそれだけ必要になるものであるため、私の友人が勤める病院では、300本以上酸素流量計を所有しているそうです。

1日の貸出、返却件数も多くなるため返却後の終業点検も頻回になります。

今回は、酸素流量計の基礎的な知識と点検方法について簡単にまとめていきたいと思います。

 

【大気圧式流量計】

  フロートを通過する前に流量調整弁がある。

  テーパー管内部の圧力は、大気圧とほぼ等しい。

  供給圧の変動による影響を受けにくい。

  下流抵抗の影響を受けやすい。

  安価である。

 

【恒圧式流量計】

   フロートよりも下流に流量調整弁がある。

   テーパー管内部の圧力が供給圧と等しい。

   供給圧の変動による影響を受けにくい。

   下流抵抗の影響を受けにくい。

   高価である。

 

【使用時の注意点】

   流量計の下流側でネブライザなどを使用する場合は、恒圧式流量計を使用する。

   大気圧式流量計の場合、チューブの屈曲などに注意する。

 

【日常点検の方法】

酸素流量計は台数が多く貸出から返却までのサイクルが早いため、日常点検にかけている時間はあまりありません。

そのため日常点検では、外装点検で破損などの有無を確認して、実際に配管に接続し、リークの有無を確認する程度です。

 

【定期点検】

定期点検では日常点検の項目に加え、115Lまでの流量をフローアナライザで実測します。この時、設定と実測の値が±10%以内であることを確認します。

 

【さいごに】

恒圧式流量計に関してはテーパー管にひびなどが入っている場合、配管に接続すると破裂してしまう危険性があります。そのため、外装点検時に破損の有無をしっかりと確認する必要があります。


【はじめに】

パルスオキシメータは日本人が作った医療機器あり、医療現場では必須の医用機器です。

わたしの職場ではサチュレーションと呼ばれています。

ドクターはパルスオキシメータの結果をもとにいろいろな判断になってきます。しかしこのパルスオキシメータの測定原理や構造など分かっているのは臨床工学技士しかいません。

なので!!復習もかねて測定原理をまとめます。

 

【パルスオキシメータの測定原理】

パルスオキシメータは赤色光赤外光2種類の光を使って,動脈血の酸素飽和度を測定します。2種類の光を使用する理由は、酸素化Hb(酸素と結合したヘモグロビン)ならびに、脱酸素Hb(酸素と結合していないヘモグロビン)の両者を見分けるためです。それぞれのヘモグロビンには,吸収特性に違いが出てきます。

 

ちなみに

脱酸素ヘモグロビンは赤色光(660nm付近の光)をよく吸収し、

酸化ヘモグロビンは赤外光(940nm付近の光)をよく吸収します。

 

その、光の吸収され具合を式で表すのがランベルト・ベールの法則です。

ランベルト・ベールの法則を簡単に言うと、

「光の吸収され具合は、光の通過する経路の長さ、光を吸収する物質の濃度、物質の持っている光の吸収具合」

 

SpO2は「動脈血酸素飽和度」を測定しているので、基本的に酸化ヘモグロビンが多く、赤外光の方が多く吸収されます。縦軸を吸光度、横軸を時間にしたとき、赤色光と赤外光の吸光度は、倍率だけが違う同じ波形になります。

その最大値の割合から酸素飽和度を算出しています。

 

動脈成分を捉える方法は、動脈の拍動に伴い,血管の直径が変化します。その変化のみを捉え(微分回路)、動脈の成分としています。(容積脈波)

 

なので動脈の拍動がないと測定できません。この現象は末梢循環が良くない状況で起きます。その場合、測定部位を温め末梢循環を良くすると測定できたリします。

 

それでもダメな場合は、おでこの眼底上動脈を反射型のプローブを使って測定をします。反射型も原理は同じですが、頭蓋骨に光を反射させ、透過度を見ています。

 

 

【終わりに】

パルスオキメータはどんな病院でも使用しており、測定できないと、患者の状態が明確になりません。なので正常に使用できるように、医学を支えている工学的な知識も必要度と考えます。

 

【はじめに】

以前、LM800の返却から貸出までの流れを書きました。しかし、重要な点検についてあまり詳しく記載していないため、今回はLM800の終業点検について書いていきたいと思います。

 

【点検方法】

   履歴確認

「表示切替」ボタンと「確認」ボタンの長押しで履歴画面を表示させることができます。履歴の中に「落下衝撃アラート」がないか確認します。

 

   専用の輸液セットを準備する。

LM800は、フィンガポンプを使用して輸液を行っているため、専用の輸液セットが必要となります。この時、水の入ったバックをLM800よりも50cm程度高くしてセッティングします。

 

   外観点検

画面の破損、薬剤や血液の付着などを目視にて確認します。

 

   LM800のドアを開いたまま電源を投入する。

フィンガの動き及びセルフチェックの通過を確認する。電源を投入してからセルフチェックに通過する間、画面が3回点滅し、インジケータは緑色と赤色で交互に点滅します。

 

   ドアを閉めて「開始」ボタンを押す。

輸液セットやAFFクリップをセットせずに、ドアを閉めて開始を押す。この時、画面上に「AFFクリップをセットし直してください」という表示を確認する。

 

   AFFクリップ及び専用輸液セットをセッティングして「開始」ボタンを押す。

「流量未設定」アラームが出るのを確認する。

 

   ダイアルを回して流量設定をする。

ダイアルの動きはスムーズかどうかの確認を行う。

0.1mL/hr100.00mL/hr間では、ダイアルを回すと小数点第1位が変化すること、100mL/hr1200.00mL/hr(上限値)間では、1の位が変化する。また、停止を押しながらダイアルを回すと変更量を1000倍にすることができます。

 

   「流量≧予定量」アラームの確認

流量を予定量よりも多くして「開始」ボタンを押す。

 

   「ドアオープン」アラームの確認

適当な設定で送液を開始する。送液中にドアを開けると、「ドアオープン」アラームが生じ、送液が中断される。

 

   KOR」機能の確認

KOR」機能とは、設定した予定量の輸液を終了した後も、

 

   「早送り」機能の確認

早送りボタンを押している間のみ、500mL/hrで送液が行われます。

 

   積算量のクリア

積算量がクリアできるかの確認をします。

 

   「下流閉塞」アラームの確認

輸液ポンプよりも下流のチューブ(輸液ポンプよりも患者さんに近いチューブ)を屈曲させ、「下流閉塞」アラームが生じるかの確認を行います。この時、画面及びインジケータが赤色点滅すること、ポンプが停止することもあわせて確認します。

 

   「気泡混入」アラームの確認

ルート内に気泡を混入させ、「気泡混入」アラームが生じることを確認します。

 

   再アラームの確認

アラームが生じたときに消音ボタンを押すと、一時的にアラーム音が消えます。しかし、2分間そのままの状態にしていると再アラームが鳴ります。

 

   設定確認

「表示切替」ボタンの長押しで設定画面を表示させることができます。

 

【さいごに】

機器点検は施設によってさまざまとなっています。施設によっては、電源を投入してセルフチェックに通過すれば、貸出可能とするところもあります。つまり、今回紹介した点検方法が必ずしも正しいということではありません。

【はじめに】

機器の日常点検は、臨床工学技士が行う重要な業務のひとつであります。私の勤める病院では、使用後の機器をMEに返却してもらい、MEにて動作の確認などの点検を行ってから、新たに貸し出すといったシステムがとられています。この流れは、他施設も同様だと思います。ここで問題となるのは、輸液ポンプなどの稼働率の高い機器の点検をどこまで行うかという点であります。

私の勤める病院では、TERUMO社製の輸液ポンプである「LM800」を使用しています。今回はLM800の点検について、私の施設で行っている点検方法を紹介していきます。

 

【点検の流れ】

   返却機器の受け取り

返却機器は、機器管理室に常駐するMEが直接受け取ります。その際に外装の破損や、付属部品の紛失が無いかを確認し、問題がなければ返却機器を受け取ります。

 

   返却手続き

受け取った機器に張り付けられているバーコードを読み取り、機器の返却手続きを行います。

 

   清拭

機器の清拭を行います。この時、再度機器の破損などを確認します。LM800などの輸液ポンプは、血液や薬液が付着していることが多いため、拭き残しが無いように丁寧に清拭を行います。

 

   点検

簡単な機器の動作や過去のアラートを確認して、機器の異常が無いかを調べます。

 

   点検終了手続き

点検が終了したら点検終了の手続きを行い、貸出専用の棚に機器を戻します。

 

   貸出手続き

機器の貸出に基本MEは関与しておりません。必要な機器を看護師や看護補佐の方が、貸出専用の棚より取り出し、機器のバーコードを読み取り貸出手続きを行います。

 

LM800の点検方法】

   電源を投入してセルフテストの通過を確認する。

   「表示切替」ボタンと「確認」ボタンを長押しして、履歴の確認を行う。この時、落下衝撃アラートが確認された場合、さらに詳しい点検が必要となります。

   点検用輸液セットを取り付ける。

   流量等を設定して「早送り」ボタンを長押しする。この時、急速輸液が行われているのを確認する。

   1~2分程度LM800を駆動させ、異常がないことを確認する。この時、点検用輸液セットを閉塞させたり、気泡を混入させたりして、アラームが正常に動作することも確認する。

   「表示切替」ボタンにて輸液ポンプの設定を確認する。私の勤める病院では、輸液ポンプを貸出す際の設定を統一しているため、設定が変更されている場合は設定変更を行う。

【はじめに】

閾値とは、何らかの反応や興奮を起こすうえで必要最小限の信号や刺激の物理量のことをいいます。

心臓の興奮は「全か無かの法則」に基づいて起こります。全か無かの法則とは、ある一定の値を持つ刺激つまり閾値を超えないと心臓の収縮が生じないということです。ここでポイントとなるのは、心臓の興奮は閾値を超える刺激によって生じるため、閾値を超えた刺激であれば強度は低くても高くても同じ反応をするという点です。

今回は、ペースメーカに関連する閾値について書いていきたいと思います。

 

【閾値の設定と変化】

ペースメーカにより心臓の興奮をコントロールする場合、閾値よりも大きな値で刺激を行えばよいということになります。そういうことであれば最大出力で刺激を行えばいいと思う方もいると思います。ではなぜ、閾値を測定してペースメーカの出力を変えていくかというと、なるべく低い出力でペーシングを行い電池の寿命を延ばしたいからです。

私の勤める病院では、ペースメーカの出力を初期設定として3Vとしています。そして、術後の閾値変化を見て出力の値を設定します。

刺激閾値は、術後1~2週間の間に上昇していきます。このとき、刺激閾値は植込み時の2倍程度上昇するといわれており、ペースメーカの初期設定はある程度余裕を持った値にしておくべきだと考えます。植込み後1~2週間を過ぎると刺激閾値は徐々に低下していき、植込み時まで戻ります。

退院後は、3~6ヵ月に一度患者さんに通院していただき、プログラマを用いて閾値の測定をしてペースメーカの出力を調整していきます。

 

【まとめ】

   心臓は全か無かの法則に基づいて興奮する。

   ペースメーカは閾値以上の出力設定にする。

   ペースメーカの出力が高いほど電池の消耗がはやい。

   閾値は、術後1~2週間で2倍前後まで上昇する。

   術後1~2週間後は、閾値が低下していき元の値へ戻る。

   閾値の測定はプログラマを用いる。

   退院後も閾値を測定して出力値を変更していく。

 

【さいごに】

ペースメーカの閾値について簡単に書きました。閾値について掘り下げていくと出力値だけでなく、パルス幅なども考慮していかなければなりません。さらに、効率的な刺激について考えるとクロナキシなど難しくなります。

上記で述べたことについては、今後書いていきたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。ご意見やご感想がありましたら、メッセージやコメントをよろしくお願いいたします。

【はじめに】

心臓は、1分間に60~100回の収縮・拡張を繰り返し行っています。心筋は腕や足の筋肉のように意識して動かしたり止めたりすることはできません。それは、心筋自体に自動能があるためです。

心房より発生した刺激を心室まで伝えるのが刺激伝導系の役割となっており、刺激の発生および伝導に障害が生じると心拍数の低下につながります。心拍数が低下することで心拍出量も低下し各臓器への血液供給が低下します。

ペースメーカは主に上記の述べたような徐脈性不整脈に対して使用されます。徐脈性不整脈といってもさまざまな病態があるため、その病態に合わせたペースメーカの設定つまりモードを選択する必要があります。

 

【刺激伝導系】

心房や心室にも自動能はありますがそれらは不安定かつ弱いため、心臓の収縮は主に洞結節により規定されています。洞結節は上大静脈と右房が接するところにあります。洞結節から発生した刺激は右房内の結節間路を通り、右房側の心室中隔に存在する房室結節に伝わります。その後、右房から左右心室の中隔にかけてあるヒス束に刺激が伝わり、左脚・右脚そしてプルキンエ線維に刺激が伝わります。

 

【徐脈性不整脈】

徐脈性不整脈はその名の通り、刺激伝導系において刺激の発生および伝導に障害をきたし心拍数が健常時に比べ低下するものをいいます。一般的な徐脈の定義としては、心拍数が60/分とされています。

今回はペースメーカ適応の徐脈性不整脈としては、洞不全症候群や完全房室ブロックなどがあります。

 

【ペースメーカのモード】

ペースメーカのモードは、ICHD(Inter-Society Commission for Heart Disease Resource)コードで表されます。

ICHDコードは3文字もしくは4文字で表されます。

1文字目はペーシング部位を表し心房の場合はA、心室の場合はVで表します。

2文字目はセンシング部位を表し心房の場合はA、心室の場合V、心房・心室両方の場合はDで表します。

3文字目は刺激制御の方法を表し、抑制の場合はI、同期の場合はT、抑制および同期両方の場合はD、制御方式を用いない場合はOで表します。

4文字目は心拍応答機能を有する場合にRで表します。

 

【さいごに】

私の勤める病院ではペースメーカの点検はもちろん、植え込みオペ時にも臨床工学技士が関わります。ペースメーカの関係する業務にはほぼ全てに関わっており、ペーシングの出力値などについても先生と相談することもあります。

今回はペースメーカについて簡単に書きました。今後、詳しくまとめたのを書いていく予定です。

【はじめに】

集中治療室では患者さん1人につき1台の生体情報モニタがつき、患者さんの生体情報を経時的にモニタリングしております。経時的なモニタリングを行うことで、患者さんの情報をリアルタイムで把握することができるのが最大のメリットといえます。

一般的に生体情報モニタでモニタリングされる項目を下記に示します。

  動脈圧(観血的)

  中心静脈圧

  肺動脈圧

  非観血的血圧(NIBP)

  心電図

  体温  など

上記に示した項目以外にもモニタリングできる項目はあります。

ビジレオモニタは、生体情報モニタとは別で患者さんの生体情報をモニタリングするために用いられています。モニタリングを行う項目は一般的な生体情報モニタとは異なります。

下記にビジレオモニタでモニタリングができる項目をまとめてみます。

   心拍出量(Cardiac Output:CO)

   心係数(Cardiac Index:CI)

   一回拍出量(Stroke Volume:SV)

   一回拍出量係数(Stroke Volume Index:SVI)

   一回拍出量変化(Stroke Volume Variation:SVV)

   体血管抵抗(Systemic Vascular Resistance:SVR)

   体血管抵抗係数(Systemic Vascular Resistance Index:SVRI)

   中心静脈酸素飽和度(Central Venous Oxygen Saturation:ScvO2)

   混合静脈血酸素飽和度(Mixed Venous Oxygen Saturation:SvO2)

 

【ビジレオモニタのセッティング】

   電源コードを接続し、本体の電源を入れる。

   セルフテストが行われ、通過を確認する。

   セルフテスト通過後に、性別、年齢、身長、体重を入力する。

   フロートラックケーブルを接続して、フロートラックセンサと接続する。

   中心静脈圧を外部入力する。

   ゼロ点校正をとる。

※セルフテスト通過後に身長や体重などの患者情報を入力するが画面になるがBSAは、機器の自動計算により入力される。

 

【ビジレオモニタの特徴】

   一般的な生体情報モニタでは、モニタリングできない項目のモニタリングが可能である。

   心拍出量、心係数、一回拍出量、一回拍出量係数、一回拍出量変化はフロートラックセンサを用いてモニタリングできる。

   体血管抵抗、体血管抵抗係数はフロートラックセンサに加え、中心静脈圧を外部入力することでモニタリングができる。

   中心静脈酸素飽和度、混合静脈血酸素飽和度はオキシメトリーカテーテルを使用することでモニタリングができる。

 

【さいごに】

ビジレオモニタを使用する場合、フロートラックセンサを使用していることが絶対条件であると考えます。また中心静脈圧については外部入力になるため、入力が無ければ体血管抵抗と体血管抵抗係数は表示されません。

一般的な生体情報モニタでは、患者さんの体位を変更した場合などにゼロ点校正をとることはほとんどの施設で行われているでしょう。しかし、ビジレオモニタを使用している場合、ビジレオモニタでもゼロ点校正が必要となります。私の勤める病院ではビジレオモニタのゼロ点校正が忘れがちになっています。

 

【はじめに】

保育器は主に新生児集中治療室(NICU)で使用されており、NICUにおいて重要な機器の1つであります。

私の勤める病院では、保育器の清拭、点検のすべてを臨床工学技士が行っており、他の機器に比べ時間をかけ点検をしています。

 

【目的】

   保温

最低限のエネルギーで体温維持が行えるように、常に至適な温度を保たなければならない。

   保湿

蒸散や不感蒸泄などにより体温が奪われるため、保育器内では常に一定の湿度を保ちます。

   感染防止

免疫力の低下した新生児が通常の外気にさらされると、空気中の細菌などによる感染症が生じる可能性があります。そのため保育器では、フィルターにより空気中の細菌やゴミをカットします。

   酸素供給

未熟児の場合だと呼吸器系が未発達なことがあるため、空気中の酸素濃度(21%)よりも高い酸素濃度に設定します。

 

【保育器の種類】

   閉鎖型保育器

加温した空気を保育器内で循環させます。閉鎖空間であるため、温度・湿度、酸素濃度のコントロールが容易であります。

   開放型保育器

機器本体上部に取り付けられたヒーターにより加温するシステムです。速やかな加温が可能であることや常に開放状態であるため、外科的な処置が容易に行えます。

   搬送型保育器

病棟移動など、児の移動時に使用され、移動中はバッテリー駆動になる。

 

【参考文献】

一般社団法人 日本医療機器産業連合会 HP


今回は、シリンジポンプの機能の中でぜひ知っていてほしい機能である「閉塞時内圧緩和機能」について書かしていただきます。

閉塞時内圧緩和機能は、何らかの要因で閉塞状態となった場合にシリンジが引き戻され、ルート内の内圧を低下させるといった機能です。そのため、積算量が少し低いように感じる場合がありますが、これはシリンジポンプの内圧緩和機能によるものです。

もし、閉塞警報が生じたときにシリンジポンプの積算量が少ないと感じたときは、臨床工学技士に相談してみてください。

シリンジポンプ内圧緩和機能の概略図


上図のように、ガスケット
(薬剤と接触するゴムの部分)が引き戻されるようにして内圧が低下します。そのため、看護師さんからシリンジポンプからちゃんと輸液されていませんといった相談を受けることもありますが、シリンジポンプの機能自体には全く問題ありません。

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