【はじめに】

機器の日常点検は、臨床工学技士が行う重要な業務のひとつであります。私の勤める病院では、使用後の機器をMEに返却してもらい、MEにて動作の確認などの点検を行ってから、新たに貸し出すといったシステムがとられています。この流れは、他施設も同様だと思います。ここで問題となるのは、輸液ポンプなどの稼働率の高い機器の点検をどこまで行うかという点であります。

私の勤める病院では、TERUMO社製の輸液ポンプである「LM800」を使用しています。今回はLM800の点検について、私の施設で行っている点検方法を紹介していきます。

 

【点検の流れ】

   返却機器の受け取り

返却機器は、機器管理室に常駐するMEが直接受け取ります。その際に外装の破損や、付属部品の紛失が無いかを確認し、問題がなければ返却機器を受け取ります。

 

   返却手続き

受け取った機器に張り付けられているバーコードを読み取り、機器の返却手続きを行います。

 

   清拭

機器の清拭を行います。この時、再度機器の破損などを確認します。LM800などの輸液ポンプは、血液や薬液が付着していることが多いため、拭き残しが無いように丁寧に清拭を行います。

 

   点検

簡単な機器の動作や過去のアラートを確認して、機器の異常が無いかを調べます。

 

   点検終了手続き

点検が終了したら点検終了の手続きを行い、貸出専用の棚に機器を戻します。

 

   貸出手続き

機器の貸出に基本MEは関与しておりません。必要な機器を看護師や看護補佐の方が、貸出専用の棚より取り出し、機器のバーコードを読み取り貸出手続きを行います。

 

LM800の点検方法】

   電源を投入してセルフテストの通過を確認する。

   「表示切替」ボタンと「確認」ボタンを長押しして、履歴の確認を行う。この時、落下衝撃アラートが確認された場合、さらに詳しい点検が必要となります。

   点検用輸液セットを取り付ける。

   流量等を設定して「早送り」ボタンを長押しする。この時、急速輸液が行われているのを確認する。

   1~2分程度LM800を駆動させ、異常がないことを確認する。この時、点検用輸液セットを閉塞させたり、気泡を混入させたりして、アラームが正常に動作することも確認する。

   「表示切替」ボタンにて輸液ポンプの設定を確認する。私の勤める病院では、輸液ポンプを貸出す際の設定を統一しているため、設定が変更されている場合は設定変更を行う。