【はじめに】

先日、血液浄化時に測定する動脈圧について書きました。動脈圧は、脱血側回路内の情報を得るためのパラメータですが、施設によっては測定をしていないところもあります。また、施設によってはAチャンバの無い回路を使用している施設もあり、動脈圧の測定は必須というわけではありません。

静脈圧は、主にダイアライザから送血針までの回路内の状態を反映しています。理論上、脱血状態も反映されますが脱血状態の変化が静脈圧まで反映されるまで時間がかかるためここでは、静脈側回路(返血側)の状態変化による静脈圧の変化について書いていきたいと思います。

 

【静脈圧】

静脈圧は、送血側の回路にて測定をします。そのため主に送血状態のモニタリングとして有効です。

静脈圧の測定は、Vチャンバにて動脈圧と同じようにルートが出ており、そのルートを血液浄化装置の静脈圧測定ポートに接続することで行います。

静脈圧が低下する要因について下記にまとめます。

   ダイアライザ内での凝血がある。

   ダイアライザからVチャンバまでの回路内で凝血がある。

   ダイアライザからVチャンバまでの回路が屈曲している。

   ダイアライザからVチャンバまでの回路で血液リークがある。

   静脈圧測定ラインと圧力測定ポートの接続が緩い。

静脈圧が上昇する要因について下記にまとめます。

    Vチャンバ内にて凝血がある。

    Vチャンバから送血針までの回路内で凝血がある。

    Vチャンバから送血針までの回路で屈曲がある。

    送血針の位置不良。

    圧測定ライン内に血液が流入している。

 

【さいごに】

静脈圧を測定することで、送血側回路の状態を把握することができます。動脈圧を測定しない場合では、静脈圧から脱血状態も判断しなければなりません。また静脈圧だけでなく、実際に回路を触ったりすることもいいと思います。

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