【はじめに】

ダイアライザ内では血液が中空糸内を流れ、透析液が中空糸の外を流れるような構造になっています。つまり透析膜を隔てて2種類の流体が流れていることになります。

ダイアライザ内では拡散により透析液と血液間で物質交換が行われています。そのため透析液と血液間では、物質濃度の変動が生じています。

物質濃度の変化と同じく透析液と血液間では、圧力変化も生じています。そのため通常のHDでも濾過現象が行われており、これを内部濾過といいます。

 

low fluxダイアライザ】

low fluxダイアライザとは、常に血液側の圧力が透析液側の圧力よりも高い状態のダイアライザを指します。

そのため、血液側から透析液側への正濾過が行われます。

 

high fluxダイアライザ】

high fluxダイアライザはlow fluxダイアライザとは異なり、血液の流入側では血液側の圧力が透析液側の圧力よりも高く、血液の流出側では透析液側の圧力が血液側よりも高くなります。

そのため、血液側から透析液側への正濾過と透析液側から血液側への逆濾過が行われています。

 

【ダイアライザの分類】

ダイアライザは機能別で分類されており、型までに分類されております。分類の指標は、低分子タンパクであるβ2ミクログロブリンのクリアランスであります。以下にダイアライザ分類別のβ2ミクログロブリンのクリアランス値を示します。

   型…10mL/min

   型…10~30mL/min

   Ⅲ型…30~50mL/min

   Ⅳ型…50~70mL/min

   Ⅴ型…70mL/min

型以上では内部濾過が生じていると言われています。

 

【内部濾過の問題点】

逆濾過が生じる場合には透析液側から血液側へ物質の移動が生じることになります。このとき、透析液の中にエンドトキシンが含まれていると患者さんへエンドトキシンが流入することになります。

エンドトキシンとはグラム陰性菌の菌体外膜毒素のことであり、人体へ混入することで発熱などをきたします。

透析施設で使用されているダイアライザの多くはⅢ型以上であります。そのため、ダイアライザ内での内部濾過を想定して、透析液清浄化に努めなければならないと思います。また、透析液をある一定以上の清浄度で保つことで保険点数も加算されるため、患者さんのためにも病院のためにも透析液清浄化の管理は行った方がいいと思います。

 

【さいごに】

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

ご不明な点や疑問点がありましたら教えてください。

他の知識や意見などもありましたらコメントやメッセージください。

 

【参考文献】

竹澤 真吾ほか 臨床工学講座 生体機能代行装置学 血液浄化療法装置 2011110日 医歯薬出版 P74-75