【はじめに】

ACTとはActivated clotting timeの略称であり、日本語では活性化凝固時間といいます。ACTの測定は血液の凝固能を調べるために行われ、ACTを指標にしてヘパリン、プロタミン、FFPの投与量などを決めたりします。

ACTの測定が必要な業務としては、血液浄化業務、体外循環業務、補助循環業務、心臓カテーテル業務などがあります。体外循環が必要な業務ではACTの測定が必須であり、治療内容や患者さんの状態によってはある一定の時間間隔でACTの測定を行います。なお、業務内容が異なれば目的とするACTの値も異なってきます。

ACTは、病態などによって変化しますが健常人の場合100秒前後となっています。

 

【測定原理】

患者さんから採取した血液を、活性化剤と磁石の入ったスピッツ管へ入れます。活性化剤には、カオリンやセオライトが使用されています。活性化剤により血液の内因系凝固因子が活性化され血液凝固が始まります。

このように、活性化剤と血液が接触することで内因系凝固因子が活性化されヒィブリン塊が形成されるまでの時間がACTなのです。

では、どのようにしてフィブリン塊の形成を検知しているのか、それは活性化剤とともにスピッツ管へ入っている磁石が関与しています。スピッツ管へ入っている磁石をACT測定器が検知します。時間が経つにつれて血液が固まっていくと同時に磁石が上部へと移動します。磁石が上部へ移動してセンサで検知できなくなるとフィブリン塊が形成されたと装置が判断します。

 

【測定の手順】

   手袋をして採血されたシリンジを受け取る。

   ACT測定器の電源が入っているのを確認し測定開始のスイッチを押す。

   採取された血液を専用のスピッツ管に入れる。

   スピッツ管を10回ほど振る。

   スピッツ管内の磁石がスピッツ管の底にあるのを確認する。

   スピッツ管をACT測定器にいれる。

   3回ほど時計回りに回して、反時計回りに半周回す。

   ACT測定器が磁石を検知したのを確認してACT測定が終了するのを待つ。

 

【測定の注意点】

   血液をスピッツ管へ入れ、活性化剤と接触した直後から内因系の血液凝固因子が活性化されるため、スピッツ管へ血液を入れる前にACT測定器での測定を開始しなければならない。

   スピッツ管内の血液がスピッツ管の底にあるかを確認してからACT測定器に入れる。

   血液を扱うため感染症などに注意する。

 

【さいごに】

ACTの測定は、日常の業務でよく行われています。測定原理を頭に入れておけば測定手順や方法を間違えることはほぼ無いと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。不明な点や間違っている点がありましたら教えてください。