【はじめに】

保育器は主に新生児集中治療室(NICU)で使用されており、NICUにおいて重要な機器の1つであります。

私の勤める病院では、保育器の清拭、点検のすべてを臨床工学技士が行っており、他の機器に比べ時間をかけ点検をしています。

 

【目的】

   保温

最低限のエネルギーで体温維持が行えるように、常に至適な温度を保たなければならない。

   保湿

蒸散や不感蒸泄などにより体温が奪われるため、保育器内では常に一定の湿度を保ちます。

   感染防止

免疫力の低下した新生児が通常の外気にさらされると、空気中の細菌などによる感染症が生じる可能性があります。そのため保育器では、フィルターにより空気中の細菌やゴミをカットします。

   酸素供給

未熟児の場合だと呼吸器系が未発達なことがあるため、空気中の酸素濃度(21%)よりも高い酸素濃度に設定します。

 

【保育器の種類】

   閉鎖型保育器

加温した空気を保育器内で循環させます。閉鎖空間であるため、温度・湿度、酸素濃度のコントロールが容易であります。

   開放型保育器

機器本体上部に取り付けられたヒーターにより加温するシステムです。速やかな加温が可能であることや常に開放状態であるため、外科的な処置が容易に行えます。

   搬送型保育器

病棟移動など、児の移動時に使用され、移動中はバッテリー駆動になる。

 

【参考文献】

一般社団法人 日本医療機器産業連合会 HP