【初めに】
IABPを行う場合は緊急時であり、一刻も早くバルーンを挿入しなければならない。そのため医師の指示が出る前に、適切なサイズのバルーンを準備しなければならない。そのためIABPのバルーンサイズは、何によって決定しているか把握しておく必要があります。
【バルーンサイズの選択】
IABPのバルーンサイズは、患者の身長によって決定しています。以下に示すのは、私の勤める病院で用いているIABPバルーンサイズ決定の指標です。

※高度石灰化病変の場合、ワンサイズダウン
※75歳以上の場合、ワンサイズダウン
バルーンサイズの選択は、メーカーにより若干異なってくるので、勤めている病院で使用されている物品の確認は必須です。
リスク因子のある患者さんに対しては、医師の指示に従ってバルーンサイズの変更も必要だと個人的には考えております。
【最後に】
病院のどこにIABPのバルーンやシースがあるのかは、日頃の業務で確認し、緊急時に備えておかなければなりません。バルーンサイズの選択が適切にできる知識をもっていても、物品の位置が分からなければ意味がありません。