HITとは】

ヘパリンは、血小板に対して刺激作用を持っております。そのため、血小板凝集を亢進させ、白色血栓の形成が促進される。その結果、血小板機能障害や体外循環回路内へ残血が増え、血小板が消費されてしまう。このように、ヘパリン投与によって血小板数が減少することをヘパリン起因性血小板血栓症(HIT)といいます。

 

HITの種類】

HITはⅠ型とⅡ型に分けることができ、一般的に問題とされているのはⅡ型であります。

I型の発症はヘパリン投与後数日で、血小板の減少率も15%程度であります。また合併症などもなく、ヘパリンの継続使用が可能であり、自然に回復していきます。

Ⅱ型の発症はヘパリン投与後1~2週間で、血小板減少率も40%程度であります。Ⅰ型と異なりヘパリン依存性の抗体が出現するため、ヘパリンの投与は中止となる。ヘパリンの投与を中止すると症状は改善する。

 

【対応】

ヘパリンに対する抗体(HIT抗体)が形成されるⅡ型のHITの場合は、ヘパリンに代わる抗凝固薬の使用が必要である。そのため、抗トロンビン薬であるアルガトロバンの使用が必要となります。しかしアルガトロバンは、ヘパリンに比べ体外循環回路内の残血が多くなってしまう。