【はじめに】

臨床工学技士が携わる業務で、抗凝固薬はよく使用されています。代表的な業務としては、血液浄化業務と人工心肺・補助循環業務があります。抗凝固薬は医師が処方するのですが、臨床工学技士を含め、その業務に携わることのあるコメディカルもそれぞれの抗凝固薬について特性を理解する必要があります。

 

【ヘパリンの作用】

ヘパリンの作用は、Xaとトロンビンの作用を抑制することによって、凝固時間が延長している。特にトロンビンの作用を抑制する抗トロンビン作用が主な作用である。

トロンビンは、血液が凝固する過程で必要な酵素の一つであります。そのトロンビンに対して拮抗作用を持つのがアンチトロンビンであります。ヘパリンは、アンチトロンビンに結合することで、その作用を増加させます。そのため、血液の凝固が抑制されます。

ここで重要なのが、ヘパリン自体には抗凝固作用がなく、アンチトロンビンと結合することで、その作用を増加させるということです。

ヘパリンの半減期は、12時間であり、血液透析や人工心肺、補助循環などで使用される最も使用される抗凝固薬となります。

 

【問題点】

  抗凝固薬であるため、出血が生じた場合に血液が凝固しにくく、出血性ショックを引き起こしやすくなります。

  脂質分解作用、骨脱灰作用などの抗凝固以外の作用もある。

  ヘパリン起因性血小板減少症を引き起こす場合がある。

 

【余談】

ヘパリンは豚の腸粘膜由来の物質であります。