【血液透析の目的】
腎不全になると体内の不要物質を尿として体外へ排泄できなくなる。そうなると、血液中の電解質濃度に異常をきたし尿毒症となり死に至ります。そのため、血液透析では人工腎臓
(ダイアライザ)を用いて血液中の電解質を補正、不要な物質の除去、除水を行います。

【原理】

   拡散:水の入ったコップにインクを一滴だけ垂らすとする。最初はインクが一ヵ所に留まっているが、だんだんと全体へ広がっていき、コップの水全体へ広がっていきます。この現象が拡散です。血液透析の場合は、透析膜という半透膜を介して拡散現象により主に尿毒素(小分子物質)を除去します。

血液浄化:拡散原理



  濾過:下の図のように半透膜を介して二種類の液体が入っているとします。この時、片側に圧力を加えると物質が加えた圧力により移動します。

血液透析では、透析液側から圧力を加えることによって除水および不要なタンパク物質の除去を行います。

血液浄化:濾過現象


  吸着:冷蔵庫などの消臭に活性炭が用いられたりする。これは、活性炭の表面に細孔があり、その細孔の中に臭いの原因物質が引き込まれるようにして吸着される。これにより臭いの原因物質が除去されるのである。血液浄化でも特に薬物中毒の患者さんにこれと同じ原理で治療が行われることがある。

血液浄化:吸着現象