前に閉塞性換気障害の記事を書いたので、重複する部分もあると思うんですけがよろしくお願いします。
まず、換気障害の簡易モデルは、肺全体を「気道」と「肺胞」の大きく2つに分けて考えます。
ちなみに左の図が正常で、右が拘束性換気障害のモデル図です。

拘束性換気障害は、、
肺胞部分の容量減少が見れます。
拘束性換気障害の定義は、

スパイロメータという医療機器での検査で、
“一秒率は70%以上”で正常、
“%肺活量は80%以下”で異常の場合、「拘束性換気障害」だと分かります。
※「%肺活量」と「一秒率」の説明は閉塞性換気障害の記事に書いてあるので、それを見てください。
拘束性換気障害は、%肺活量が80%以下しかない無い状態です。
なので、気道ではなく肺胞の異常が考えられ、なんらかしらの異常によって肺胞の容量が減少したと考えられます。
(1)肺のコンプライアンスの低下⇒肺線維症、間質性肺炎、肺水腫
(2)肺容量の減少⇒肺腫瘍、肺水腫
(3)胸部の拡張障害⇒肺結核後遺症
などなど、、、
※簡単な説明は閉塞性換気障害の記事に書いてあります。
今回の拘束性換気障害は、気道抵抗Rは正常で、肺容量Cが減少する。となると、肺に満タンに入るまでの時間が早くなることが想像できると思います。それを容量Cの減少(C/2)による、時定数の減少(τ/2=RC/2)となります。
肺のコンプライアンスの低下や肺容量の減少、胸部の拡張障害によって、吸いたい量が吸えないことから、吸いにくく。呼気の場合は、気道閉塞はないので、スムーズに吐ける。
時定数で例えた話は、フローボリューム曲線の記事の事前準備でもあるので、今回だけでは、必要性があまり感じなかったと思います。なのでフローボリューム曲線の時に繋がるように、頑張って書きたいと思います。
2. 臨床工学ライブラリーシリーズ② 生体物性/医用機械工学