【はじめに】

冠動脈造影を行う際の造影剤は、37℃程度に温められていると思います。造影剤の添付文書にも、「投与前に体温まで温めること」という記載がされていると思います。

私の勤める病院では、造影剤の管理を看護師が行っておりMEは検査中に造影剤が無くなると、補充したりする役割となっています。そのため、検査前に造影剤を温めておくのは看護師の仕事となります。

私が入職して間もないころ、検査前にもかかわらず、造影剤が温められていなかったため、保管している倉庫から取り出して使用しようとしたところ、看護師に止められ、いちいち温めてから使用したことがあります。

その時は、添付文書にそのように使用することになっているからということを説明してもらいました。

私は入職してから何の疑問も持たずに、温められた造影剤を使用してきました。今回は、造影剤を投与前に温める意味を簡単にまとめていきたいと思います。

 

【心臓は冷やされるのを防ぐ】

造影剤が冷えていると造影を行った際に、心臓が冷やされ心室細動を引き起こす要因となります。また、過度に温めると溶血などを引き起こす要因となるため、造影剤の温度は体温程度(37)で温めております。

 

【粘性を下げるため】

造影剤を温める理由の一つは、造影剤の粘性を下げるためです。カテーテルのような細い径で粘性のある物質を注入する場合、粘性が高い物質だと抵抗が大きく注入しにくくなります。造影剤に粘性があるため、投与しやすいように粘性を下げなければなりません。

 

【さいごに】

医療の現場で行われる事の11つに意味があります。そのため、これらの行為が行われる理由を理解することで、間違った行為が行われていた時に発見することが可能となります。

今後も、何気ない行為11つに興味を持ち、意味を理解しなければなりません。