酸素流量計はほとんどの医療施設にある医療機器です。
病院の規模が大きくなればそれだけ必要になるものであるため、私の友人が勤める病院では、300本以上酸素流量計を所有しているそうです。
1日の貸出、返却件数も多くなるため返却後の終業点検も頻回になります。
今回は、酸素流量計の基礎的な知識と点検方法について簡単にまとめていきたいと思います。
① フロートを通過する前に流量調整弁がある。
② テーパー管内部の圧力は、大気圧とほぼ等しい。
③ 供給圧の変動による影響を受けにくい。
④ 下流抵抗の影響を受けやすい。
⑤ 安価である。
① フロートよりも下流に流量調整弁がある。
② テーパー管内部の圧力が供給圧と等しい。
③ 供給圧の変動による影響を受けにくい。
④ 下流抵抗の影響を受けにくい。
⑤ 高価である。
① 流量計の下流側でネブライザなどを使用する場合は、恒圧式流量計を使用する。
② 大気圧式流量計の場合、チューブの屈曲などに注意する。
酸素流量計は台数が多く貸出から返却までのサイクルが早いため、日常点検にかけている時間はあまりありません。
そのため日常点検では、外装点検で破損などの有無を確認して、実際に配管に接続し、リークの有無を確認する程度です。
定期点検では日常点検の項目に加え、1~15Lまでの流量をフローアナライザで実測します。この時、設定と実測の値が±10%以内であることを確認します。
恒圧式流量計に関してはテーパー管にひびなどが入っている場合、配管に接続すると破裂してしまう危険性があります。そのため、外装点検時に破損の有無をしっかりと確認する必要があります。