駆け出しCEのblog

臨床工学技士として日々勉強しております。 このブログでは、自身の知識や学んだことを他のコメディカルとも共有したいと思い作成しています。

関東でMEとして働いています。
臨床工学や医療機器について学んだことを
MEの目線から書いていきます。
看護師さんや他のコメディカルでもわかるように
書きますのでみんなで知識を共有していきましょう。


 今回は手術支援ロボットについて書いていきます。da Vinciは、主にサージョンコンソール、ビジョンカート、ペイシェントカートで構成されています。

サージョンコンソールは、術者が操作を行います。医師は座ったままでサージョンコンソールの中を覗き込んで手術を行います。医師は直接患者を目視していないがビジョンカートは術野を立体的に映し出し表示します。そして、手元のマスターコントローラーとフットスイッチによりインストゥルメント(鉗子)の切り替え・操作し、手術を行います。

 

ビジョンカートは、術野を表示するものです。術者以外の医師・看護師その他医療従事者も術野の様子を観察することができます。さらにビジョンカートには、マイクがあり、術者とのコミュニケーションがとりやすくなっています。さらに、画面はタッチパネルとなっております。

 

ペイシェントカートは術者の腕となり、術野に入り手術を行います。3本の鉗子がついており、マスターコントローラーにて操作されます。

 

20164月時点で腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(95,280点)、腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(70,730点)がダ・ヴィンチによる手術の保健適応となっています。しかし臨床の現場では、胃の摘出などにも使用されてきており、将来的にはもっと保健適応が増えてくることが予測されます。

ダ・ヴィンチによる手術でのメリットとしては、切開部分が小さくなるため、合併症のリスク低下、出血量の低下、手術時間の短縮などがあげられます。その結果として術後の患者さんの予後がよくなります。

デメリットとしては、術中に機械トラブルが生じると、現場にいる医療従事者で対応できない場合がある、機器のコストが高い、などがあげられます。

現在、ダ・ヴィンチを導入している病院ではダ・ヴィンチの定期点検などをメーカに頼っている部分が多いと思います。今後、ダ・ヴィンチを導入する病院が多くなることで現場での点検も増えてくると推測されます。

私の病院では、MEがダ・ヴィンチのセッティング(機器配置)を行っております。症例やアプローチ部位によって配置が異なるのでそれに応じて他の機器も配置していく必要があります。


今回は、シリンジポンプの機能の中でぜひ知っていてほしい機能である「閉塞時内圧緩和機能」について書かしていただきます。

閉塞時内圧緩和機能は、何らかの要因で閉塞状態となった場合にシリンジが引き戻され、ルート内の内圧を低下させるといった機能です。そのため、積算量が少し低いように感じる場合がありますが、これはシリンジポンプの内圧緩和機能によるものです。

もし、閉塞警報が生じたときにシリンジポンプの積算量が少ないと感じたときは、臨床工学技士に相談してみてください。

シリンジポンプ内圧緩和機能の概略図


上図のように、ガスケット
(薬剤と接触するゴムの部分)が引き戻されるようにして内圧が低下します。そのため、看護師さんからシリンジポンプからちゃんと輸液されていませんといった相談を受けることもありますが、シリンジポンプの機能自体には全く問題ありません。

本日は、シリンジポンプについてです。シリンジポンプは、病院にある医療機器の中で最も多い医療機器の一つであり、使用頻度の高い医療機器です。

そのため、病棟で使用されている場合、臨床工学技士が1台ずつ確認するのは非常に困難である。すなわち、病棟では看護師による管理が必要であると私は考えます。

まず、シリンジポンプとはシリンジ内に充填された薬剤を設定した流量で連続的に患者さんへ投与する医療機器です。そのため、微量でも強力な効果を発揮する薬剤の投与に用いられることが多い。

シリンジポンプを扱う上で重要なアラーム機能を以下に記します。

1.     シリンジ未検出警報、押し子外れ警報、クラッチ外れ警報

この3つの警報は、シリンジポンプにシリンジがしっかりと装着されていない場合に発せられる警報です。これらの警報が生じた場合、シリンジの装着情報を確認してください。

 

2.     開始忘れ警報

使用開始状態で、ある一定時間放置した場合に警報が鳴ります。しかし、業務中にはすぐに開始できない状況がほとんどです。その場合には、スタンバイ機能を使用するのがお勧めです。

 

3.     再アラーム警報

アラームが発生した時、一時的に消音状態にすることは、仕事中よくあることです。その時、消音状態で約2分経過すると再アラームが鳴ります。

 

4.     閉塞警報

シリンジポンプ使用中にある一定の閉塞が生じるとアラームが生じます。閉塞の要因としては穿刺針内の凝血、回路の屈曲などが考えられる。

 

5.     残量アラーム

シリンジ内の薬剤がある一定の容量以下になった場合に発生する警報です。

 

6.     残量/閉塞アラーム

シリンジ内の薬剤がすべて無くなった場合に生じる警報のこと。

【拡散】

拡散は溶媒中の溶質濃度が均一になろうとする現象を利用して物質を除去しています。
つまり、透析膜という半透膜を介して、患者さんの血液と透析液の物質を交換しているというイメージです。

拡散は主に、分子量の小さな物質の除去に適しています。このことから、患者血液内の電解質の補正や尿毒素成分は拡散により除去されていることになります。

拡散で除去できる物質


【濾過(限外濾過)

透析中は透析液側から陰圧を加えることで限外濾過を行います。限外濾過で除去できる物質は拡散よりも分子量が大きい物質です。例をあげるとβ2ミクログロブリンやα1ミクログロブリンと言われる低分子蛋白などです。

さらに限外濾過を加えることにより、除水も行うことができます。

以上のことより限外濾過は、低分子蛋白の除去および除水を行うのに適しているということです。

 

【吸着】

吸着は主にアフェレーシス療法で用いられる物質除去の方法。一般的な血液透析(HD)ではあまり用いられていません。しかし、透析膜の種類によってはβ2ミクログロブリンなどの低分子蛋白を吸着するため、吸着による低分子蛋白の除去が行われている。


低分子蛋白


【血液透析の目的】
腎不全になると体内の不要物質を尿として体外へ排泄できなくなる。そうなると、血液中の電解質濃度に異常をきたし尿毒症となり死に至ります。そのため、血液透析では人工腎臓
(ダイアライザ)を用いて血液中の電解質を補正、不要な物質の除去、除水を行います。

【原理】

   拡散:水の入ったコップにインクを一滴だけ垂らすとする。最初はインクが一ヵ所に留まっているが、だんだんと全体へ広がっていき、コップの水全体へ広がっていきます。この現象が拡散です。血液透析の場合は、透析膜という半透膜を介して拡散現象により主に尿毒素(小分子物質)を除去します。

血液浄化:拡散原理



  濾過:下の図のように半透膜を介して二種類の液体が入っているとします。この時、片側に圧力を加えると物質が加えた圧力により移動します。

血液透析では、透析液側から圧力を加えることによって除水および不要なタンパク物質の除去を行います。

血液浄化:濾過現象


  吸着:冷蔵庫などの消臭に活性炭が用いられたりする。これは、活性炭の表面に細孔があり、その細孔の中に臭いの原因物質が引き込まれるようにして吸着される。これにより臭いの原因物質が除去されるのである。血液浄化でも特に薬物中毒の患者さんにこれと同じ原理で治療が行われることがある。

血液浄化:吸着現象









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